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カラーユニバーサルデザイン(CUD)の取り組み事例

2020年7月8日

大平印刷では、2007年度から印刷物の色使いにおいて、色弱(※1)の方に配慮したデザイン(カラーユニバーサルデザイン)を推進してきました。

その中で今回は、当社のお客様である阪急電鉄様のサイン改定における取り組みについてご紹介します。(当時改定した主なサインは、時刻表、運賃表、停車駅案内、路線図、所要時間案内などです)

きっかけは、2008年に阪急電鉄様に寄せられた色弱の利用者の方からの申し入れでした。
内容は、「時刻表にある『特急の赤色』と『準急の緑色』が見分けにくく、混同するので改善してほしい」というものでした。
そのことを新聞記事で見た時に「問題解決のお手伝いができるのではないか」と思い、当社の営業担当にすぐ訪問してもらいました。  

大平印刷のカラーユニバーサルデザイン(CUD)への取り組みとして、  

会社として問題意識を持ち、知見や制作ノウハウを蓄積していること
・色弱者の方の色覚を体験できるサングラス型の「バリアントール」を使用して、最終の印刷物を確認すること
・NPO法人CUDO(※2)の協力のもと、実際の色弱者にも確認してもらうこと

を評価いただき、お手伝いをさせていただくことになりました。

2010年春のダイヤ改正時での一新をめざし、色弱者・一般色覚者ともに見やすく分かりやすい表示を追求し、工夫を重ねていきました。  

以下は納入したサインの一例です。  

■時刻表

time_table2

    ■停車駅案内(車内用)

kyoto_A_201910 

ただ、サインのデザインに充分に配慮をしていても、色の見え方は環境の影響を大きく受けます。

サインの設置場所の照明環境が一律でないことや、サイン自体も反射光で見るものと透過光で見るものがあることなど条件にばらつきがあり、一筋縄ではいきませんでした。
試行錯誤の末、ようやく最終実地検証を迎えた時も正直ハラハラ・ドキドキはありましたが、無事NPO法人CUDOからの承認を得ることができました。  

さらに嬉しかったのは、改善を申し入れた利用者の方から阪急電鉄様に、「とても見やすくなった」と感謝のお手紙が届いたことです。
安堵するとともに、「本当にやって良かった」と心から思いました。  
阪急電鉄様のサインの改定は、現在も新たな駅や車種が設置されるタイミングで引き続き行っており、CUD対応が着実に進んでいます。  

※1 「色弱」の表現は、NPO法人CUDOが提唱する呼称です
※2 CUDOは「NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構」の略称。社会の色彩環境を多様な色覚(色の感じ方)に対応するものへと改善していくことで、「人にやさしい社会づくり」をめざしている

 

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