コト|2023/08/28
観光ニュースでよく聞く“富裕層”という人々。
日々彼らと接する案内のプロは、どう応対しているのだろう?
京都や奈良などでガイドをしている、(株)KOKO 代表取締役社長で通訳案内士の伊集院幸子(こうこ)さんにお話を伺った。
伊集院さんのゲストは経営者や弁護士、開業医、最近は若手IT起業家の方など。初対面の方も多いが、彼女は先入観を持たないよう国籍や年齢、職業などを事前に聞かないそうだ。
ゲストはタイプもさまざまだが、会うとまず「お客さまのテンションを探ります」と伊集院さん。賑やかな方には賑やかに、静かな方には静かめに。
「半日から一日を一緒に過ごすので、テンポを合わせて、心地よくいられる関係をつくります」
そして日本的な“先回り”はしない。
例えばゲストが子連れのとき。 夫婦水入らずがよかろうと思い、“お子さんと待っているので、ご夫婦で見てきては”なんて確認なく勧めると、“子どもにも見せたいから”と断られることも。
「こちらがよいと思っても、相手もそう思うかは別。細かいことでも必ず確認するようにしています」。
“相手を慮る”のは日本の美徳だが、ゲストの心地よさにつながるとは限らない。
こうした伊集院さんの明快で具体的な態度は、富裕層相手でなくとも、円滑で心地よいおもてなしコミュニケーションのヒントになりそうだ。
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