コロナ禍で見出した自分との対話、そして約束

シゴト|2021/03/12

エリコ

TKG PRESS 第9号「はたらき方フリースタイル!」で「働き方を、社員がデザインする会社」に篠田栞さんが登場してくれたのは2020年1月でした。

 

その年の春には会社を卒業して海外へと旅立つ予定だった篠田さんですが、その後新型コロナウィルスが猛烈な勢いで広まり、彼女の計画は暗礁に乗り上げてしまいました。

 

そんな篠田さん(インタビューでは親しみを込めて栞さんとお呼びします)が、2020年3月以降の8か月をどのように過ごしてきたのか、改めてインタビューしました(インタビューは2020年10月に実施)。

 

インタビューの直前、篠田さんが能楽の師・田茂井廣道さんと、振付家の余越保子さんとともに、コンテンポラリーダンサーの視点から見る能の世界を“実験”したワークショップにお邪魔しました。

 

久しぶりに彼女に会うため、そのイベントにお邪魔したのですが、コロナ禍の中でも進化・した舞台でした。2020年3月、彼女が乗り上げたのは、果たして暗礁だったのでしょうか?

 

 

 

自分の機嫌を取ることの大切さ

 

 

エリコ:お久しぶりです。あれから8か月かな? この前取材させてもらってからいろんな状況が変わりましたね。価値観や考え方も、切り替えていかなくちゃいけなかったんじゃないかと思って今日はやってきました。どうしてました?

 

栞:むっちゃ色んなことしてました。フリーになって編集の仕事をたくさんしました。不思議と健康や養生、美にまつわることが多かったです。しかも“自分はなぜその仕事をしているのか”や、“どういう風に今のこの状況に立ち向かうのか”を考えている経営者の方が多くて、会社のコンセプトの伝え方みたいなのを一緒に考えたりしていました。

 

エリコ:みんな自分と向き合う感じかなあ。

 

栞:そうですね。私自身も自分の身体に耳を傾けたとき、いま必要なことをやっているかとか、自分が余計なものに力を使っていないかってことを見つめ直す時間を半年くらいもらったような気がします。

 

エリコ:アメリカに行く予定だったじゃない? はっきり「行けない」となったのはいつ頃でしたか?

 

栞:3月かな。わたし3月生まれなんですけれど、誕生日くらいに「あー、ダメだな」って思いました。

 

エリコ:そのときは落ち込んだ?

 

栞:全然! なんか“何しよっかな”、みたいな。

 

エリコ:会社に戻ろうとは思わなかったの?

 

栞:それが全くなくて。すごく変ですけど「寝ていいんだ」って気づいて。寝ていいし、ごはん食べていいんだってわかったんです。

 

エリコ:そういうことを、今までは蔑ろにしてきたのかな。

 

栞:蔑ろに……結果していました。でも我慢したり無理したりしていたという感覚もなくて。ある程度会社のリズムの中にいたら、自分は二の次と思っていた部分がありましたね。

 

エリコ:あるなあ、それ。

 

栞:でも実は仕事を優先するより寝て、ごはん食べて、自分の機嫌がいい方が結果的に仕事も回ってくるんだっていう、すごく当たり前のことに気づいてしまったんです。あと寝るのがすごく好きだってことも(笑) それまでは仕事優先で、1日3時間しか寝ないとか土日にまとめて寝るとかもあって、でも何となく「健康」っていうのがなかったな。

 

エリコ:自分の価値観の中に?

 

栞:体調として、かな。「今日すごく元気」というのが、いま思えばなかった。ずっと微妙に不調。

 

エリコ:なんとなくだるいなあ、とか?

 

栞:そうそう。で、頭回らないとか。それが常態としてあったことに、コロナの中で気づきました。それに「寝たら結構元気になるんだな、人間って」ってことに気づいちゃって。

たっぷり寝ている方がいろいろ面白いことを考えられるから、自分の機嫌を取ることがいかに大切かに気づいたんです。

 

エリコ:栞さんはそもそも夜型なの?

 

栞:夜型と思い込んでました。寝なくてもいけるタイプだと。でも普通にごはん食べて普通に寝る方が、色んなことが効率よくて。むしろ生活や体のリズムから仕事量や仕事の仕方を考えるようにしないと、クリエイティブな仕事なんて全然できないんだなと思いました。

 

エリコ:割とすぐ頭打ちになるよね。

 

栞:ですね。その方法で行ける限界には行ったな、という気がしています。

 

 

続いて、栞さんの今についてお聞きしました>>>

TKGに相談だ!

ハシヤスメ

日常の中で気になったこと、
気づいたことアレコレ

注目のタグ

TKG PRESSロゴマーク

  • TKGとは...

  • TKGは“T=大平印刷、K=企画女子の、G=五感”の略。大平印刷企画課の女子が、見る、聴く、触れる、味わう、嗅ぐといった五感のアンテナをのばし、ココロに触れたモノ、コト、シゴトをカテゴリーごとにフォーカス。
    気になる話題を担当者独自の感性で切り取ります。
    たまごかけごはんちゃうで。

TKG Member Profile

  • エリコ

    エリコ

    “遊ぶようにシゴトする” がテーマです。どんな垣根もひょいと超えて、アンテナを伸ばし続けます。キティ好き。

    >記事一覧

  • ミリ

    ミリ

    人生100年時代に向け、現在は体力作りに興味あり。家族と子供の成長に合わせた働き方を模索中のアラフォーです。

    >記事一覧

  • 板さん

    板さん

    娘が中学生になり、急に増えた自分の時間の使い道を思案中。衣食住や学びの充実とお金・老後のバランスに悩みます~。

    >記事一覧

  • まいまい

    まいまい

    「山があるって安心だなぁ~」と、毎朝、山を見て和める京都人。知らない猫さんに話しかる癖があります。

    >記事一覧

  • しろみ

    しろみ

    見習いを卒業して、晴れてプランナーになりました!興味のあることに、あっちこっち首を突っ込みます。

    >記事一覧

  • マーサ

    マーサ

    TKGのOG。20年以上住んだ東京から名古屋へ。心のすまいはもちろん京都。〇〇家を目指し奮闘中!
    www.mahsa.jp

    >記事一覧

過去の「TKG PRESS」はこちら

TKG PRESSへのご意見・ご感想をお待ちしています。
tkg@taihei.co.jp

お問い合わせ