趣味の生け花を再開したい！ と思いつつ、何年かが経過…。

同じような経験をしている方も多いのではないだろうか。

そんな「時間があったら…」という、社員のタラレバを叶えるべく動いた企業が京都にある。

サーバー関連事業を営む、（株）フューチャースピリッツだ。

同社は就業時間内で月最大20時間を業務外の勉強・趣味・副業にあてることができる、会社公認「働かない制度」を2016年に導入。

今では社員の約3割が利用・申請しており、働き方のひとつとして社内に根付いているようだ。

大学での研究、ミュージックビデオの制作、銅版画やアクセサリー作り、オンラインショップの運営など、活動テーマは各々が設定しているが、フィギュアスケートを楽しむ宮田さんが特に目を引いた。

同制度により小さな頃から大好きだったフィギュアを続けることができ、副業で子どもたちの先生もしている。

「先生になると子どもたちや親御さん、先生同士の繋がりも生まれます。分かりやすく教えること、異環境にある方や違う世代の方と理解しあうことなど、新たな経験を積んでいます」とにっこり。

羨ましいと思う反面、何らかのデメリットがありそうと勘繰ってしまうが、本業に支障がないようにと緊張感を保つため、導入以来、問題は起きていないそう。

多種多様な個性を尊重する同社には、各々の世界で積んだ経験と発想から新ビジネスが生まれそうだ。（まいまい）

取材協力：株式会社フューチャースピリッツ 　 https://www.future-s.com/recruit/skillup.html