【TKG座談会】ふるさと納税ってどう?

コト|2022/04/13

板さん

 

2008年から始まった「ふるさと納税」。

利用者は年々増加していて、2020年度は約6,725億円(対前年度比約1.4倍)、約3,489万件(同約1.5倍)と過去最高の実績となりました(※1)。

 

これってなかなかの市場規模ですよね。周りでも「ふるさと納税やってるよー!」という声をよく聞くようになってきました。

 

TKGメンバーに聞いてみると、

(1)以前から利用中……まいまいマーサ(→但し家族がですが

(2)始めたばかり……板さん

(3)準備中……しろみ

(4)検討中……ミリ

と状況が分かれたので、情報交換がてら座談会をしてみました!

 

まずは、ふるさと納税について簡単におさらい。

……………………………………………………………………………………………………………………

応援したい自治体に寄付ができる

寄付をした自治体から返礼品がもらえる

寄付金から自己負担金2,000円を引いた金額が所得税や住民税の控除対象に

所得などの条件により、控除対象となる寄付金の上限額が決まっている

……………………………………………………………………………………………………………………

 

 

いいって分かってるけど面倒?!

 

まいまい:私はかなり前から利用していて、お米や野菜を受け取っています。

同じ銘柄のお米でも産地によって全然違うんですよね。産地に注目することでより味わい深く楽しめるし、接点のなかった産地とつながるきっかけにもなってますね。

 

マーサ:普段は買わないものを知って、試してみるいい機会になりますよね。

私自身は忙しさもあってあまり積極的ではなくて、パートナーにお任せしてるんですけど、ある日、馬肉やうなぎ等が一度にたくさん届いた時は冷凍庫がふさがってしまい困りました(笑)

 

板さん:魚や肉は冷凍が多いし、かさ張るものが多いですもんね。

私は昨年始めたばかりですが、おせちを選んで大満足でした。

いつも作ったものと買ったものをお重に詰めていたけど、結構手間で…。

お重ごと冷凍されていたので手間なしで、12月30日に届いて常温解凍すると元旦朝には食べ頃に。内容も期待以上で、なんでもっと早くやらなかったんだろうって。

 

■突如、飛躍的にグレードアップしたわが家のおせち(汗)

 

しろみ:私も始めようと思いながら先延ばしにしていて、最近やっとふるさと納税の手続きにあった方が便利ということで、マイナンバーカードを申請しました。

 

社内で私より若い世代のSさんに「えっ!やってないんですか?もったいない!なんでやらないんですか?」とビックリされたのが、重い腰を上げるきっかけになりました(笑)

 

ミリ:そうそう!もう、ただでさえ毎日のタスクをこなすのに手一杯で、さらに昨年は、この春の娘の小学校入学準備も重なって、プラスαの申請とか手続きはハードルが高すぎる!

それに、確定申告もしないといけないんでしょ?あと上限額とか控除とかの仕組みもよく分からないし…。

 

板さん:私も苦手…。「控除」という言葉がもうなんか分かりにくくて。課税対象額である所得から差し引かれるのか、税額そのものから引かれるのかあいまいで…。

 

調べてみると、2,000円を引いた残りの金額が、所得税の還付(手続き後に現金振込)と住民税の控除(翌年の住民税から差し引き)で戻ってくるみたいね。

 

まいまい:控除を受けられる上限額は、ふるさと納税を取り扱っているサイトなどでシミュレーションできますし、手続き自体も簡単ですよ。会社員(給与所得者)で1年間の寄付先が5自治体以内なら、「ワンストップ特例制度」で簡単に申請できて確定申告の必要もないんです。

 

ミリ:そうなんや、うーん今年はチャレンジしてみようかなぁ。

 

しろみ:心の余裕がない時とか、なぜか気乗りしなくて手が付かない時ありますよね。

 

まいまい:分かる! 私も新型コロナの特別定額給付金の申請、ずーっと置いてたしね(笑)

 

ミリ:TVCMは増えたなと思うけど、自分からWebの情報を取りに行って、行動に移すような決定的なきっかけがないなぁ。

 

板さん:うちは、夫がこれまで「面倒な割にあまりメリットないのでは?」の一点張りだったんだけど、同僚がゴルフクラブを返礼品でもらったと聞いて俄然積極的になって、くわしく調べたらやった方がいいねとなりました。在宅勤務が増えて、ネットでの買物や申込がいい気分転換になってるのも一つのきっかけかも。

 

しろみ:そういう身近な人の具体例や実感のこもった声を聞くときっかけになりますよね。あと、属性が似ている誰かの体験談とか全体的なトレンドを知ると、私も!となるかも。

 

 

 

本来の趣旨は地方の応援!返礼品はブランディングの一環にも

 

まいまい:従来の納税よりはお得なんですけど、Webサイトで返礼品を選ぶ感覚はネットショッピングに似ているので、購入している感覚になりがちなんですよね。

その結果、「これだけ払ったのにこんなもんか…」と損したような気持ちになる人がいるのが気になります。

 

板さん:確かに損得感情がめっちゃ働いてた!(笑)本来は「地方で生まれ育った人が都会へ出ていき税収が集中することを緩和し、地方を応援しよう」という趣旨だよね。

 

マーサ:返礼品がどんどん豪華になっていたので、2019年に返礼割合を3割以下とするように法改正されましたね。それでも、利用する人は「生まれ育った地方への恩返し」という枠組みを超えてどんどん広がっていますよね。

 

ミリ:利用者から選ばれるための競争が起きていて、返礼品には他にはない魅力が必要ってことですよね。

 

マーサ:そうそう。オリジナリティやストーリーが必要ですよね。

だから最近、返礼品に指定されている商品のPRを提案する際には、そのことをPRポイントとして強調することが多くなりました。信用の裏付け、ブランディングの一環になってますね。

 

中小企業にとっては、ふるさと納税の返礼品に自社製品が登録されていることが、価値あるステイタスになっていて、一般市場では売りづらい商品にも注文が入るという企業の話もよく聞きます。知られていないものを知ってもらうという点で、地元企業の活性化になっているのかも…。

 

しろみ:利用者からは、気になった商品がきっかけで、ふるさと納税を始めるというパターンもあるのかもしれないですね。手に入りにくいものなら、なおさら価値も高まりそうだし。

 

まいまい:地元を応援するという意味では、他地域へのふるさと納税だけに偏るのではなく、生まれ育った街である京都市にも納税を続けていきたいなと思っています。

 

板さん:2021年度の京都市の受入状況は、約52億円(昨年12月時点、予定額は約60億)と過去最高を記録している一方で、2021年度当初の課税における税控除は49.8億円で、流出額も増加傾向にあるそうです(※2)。

 

ミリ:京都市以外の人がたくさん寄付してくれてるけど、地元では他の市町村に寄付している人がたくさんいるってことやね。

 

しろみ:複雑ですよね。金額も結構拮抗してるし。

 

板さん:まいまい、しろみ、私は京都在住なので、京都市のふるさと納税は利用できないですが、仕事では、ふるさと納税を通して京都を応援するという視点を今まで以上に意識していきたいですね。

 

※1:2021年7月発表、総務省の「ふるさと納税に関する現況調査結果」による)

※2:京都市行財政局広報資料による

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