ふるさとを愛する、京おんなたちの挑戦

コト|2019/11/10

まいまい

京都御所からほど近い風情ある町並みの一角に、かねてから気になっていた会社がある。

私自身、西陣織の関係者に囲まれて育ったせいか、伝統文化を大切に守りながらふるさとの発展に寄与する事業が魅力的に映ったのだ。

その会社はワックジャパン。

 

設立はインバウンド需要の気配すらなかった1997年。

起業のキッカケを代表の小川さんに聞くと、「体験メニューの原点は、私自身のフランスでの経験にあります。現地の方のお宅にご招待いただき一緒に過ごした経験そのものが、観光地周遊とは全く別の特別な時間でした。そんな経験を訪日外国人にも提供できたらと思ったんです」とのこと。

 

それ以前にお勤めされていた日本語学校が、阪神淡路大震災で廃校になったこともきっかけになったようだが、当時の仲間と手探りでスタートされたと聞き、京おんなの強さを感じた。

 

同社の体験プログラムは実に多彩で、茶道・華道・書道など日本の伝統文化体験を中心に、非公開寺院での座禅体験などもある。

中でも目を引くのが、講師宅で伝統文化体験や料理作りをする「ホームビジット」だ。

 

■ホームビジットで出汁巻を作るご夫婦。「日本の住居は清潔で機能的だ」という声も。

 

 

利用客の多くは日本文化を尊重し、世に聞くマナー違反とは無縁。

講師とお客さまの間には自宅だからこその温かな距離感が生まれ、日本への理解が深まるとともに会話も広がるそうだ。

ときには講師が写真を引っ張り出して、お客さまと眺めながらお喋りを楽しむことも。

聞いていると、お正月の親戚の集まりのようだなぁと微笑ましくもなる。

 

 

■ホームビジット書道体験。ご家族で1枚の半紙に書き上げ、笑みがこぼれます。

 

 

■お好みの着物で着付け。「どこの国の方も不思議なほどお似合いになるんです」とのお話。

 

日本の伝統文化と密接に関わる同社であるが、その範疇は文化体験の提供だけにとどまらない。

老朽化により取り壊しの危機に瀕する京町家の保全をはじめ、日本の修学旅行生と留学生との国際交流事業など多岐にわたっている。

日本の財産である伝統文化を大切に守り、若い世代の国際感覚を育む京おんなたちの挑戦が、50年後、100年後も誇れる京都の礎になることを期待したい。(まいまい)

 

 

取材協力:ワックジャパン  http://wakjapan.com/jp/

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