大平印刷株式会社

TKG PRESS

TKG PRESS:Vol.7 涼秋号【2019年10月発行】

【特集】Whats SDGs?

プチ座談会:持続可能な世界実現のために取り組む、SDGsって何なんだ!?〜サンメッセ総合研究所(Sinc)の田中 信康さんに聞いてみた!〜

田中 信康さん

田中 信康さん
サンメッセ総合研究所(Sinc) 代表

企業のサステナビリティ経営支援に携わるコンサルタント。 経営戦略における統合思考ならびにESG/SDGsコンサルティング、企業情報開示支援のほか、ファシリテーターや各種講演・セミナー講師まで幅広い業務を担う。

SDGsゲームをやってみた!

多様な種類のゲームがあるが、私たちが行ったのは「THE SDGs アクションカードゲーム X(クロス)」。課題を示すトレードオフカードと解決のためのリソースカードでイノベーションを体験した。

実感をもって楽しく学べたSDGsの意義

大平印刷の各部署から総勢35名が集まり、SDGsゲームを体験。笑い声の絶えない大盛り上がりのゲーム大会となった。私のチームのトレードオフカード(課題)は、11番目の目標「住み続けられるまちづくりを」に関連する「公共・緑地スペースを増やした結果、ホームレスが増加し治安が悪くなった」というもの。これに対し「有名人」「料理」「建物」「ダンス」「飛行機」「e-ラーニング」「AI」などのリソースカードで解決策を考えていった。

「できるかな」という私の心配をよそに、メンバーから次々にアイディアが飛び出し、各案が結びついてユニークな解決策へと発展していった。その過程がとても楽しく、また、多数のリソースやアイディアを組み合わせることで、可能性が広がることを実感。さらに、私にとって宙に浮かんでいるようだった17の目標が、異常気象やジェンダー平等など自分が日頃からモヤモヤしていた問題とピシッと一直線につながる感覚があった。

ゲーム開始前、田中さんが講義で「自分ごととして考える」「パートナーシップを大切に」と強調されていたことに大いに納得。自分一人では限界があることも、周りの人と協力したり、課題解決に取り組む企業の製品やサービスを支持することで意味ある一歩が踏み出せることを学べた機会となった。(板さん)

アイディアがアイディアを生む好循環が楽しい!

7チームの発表をふり返り、評価し合いました。

参加者の声をご紹介します

最も多かった感想は「楽しかったー!」のひと言に尽きるが、その他、「理解が深まり、行動に移していきたい」という声も多く集まった。

  • 非常にわかりやすい概要説明の後、ゲームで実践的に理解が深まった
  • ビジネスのルールが変わろうとしていることが分かった
  • SDGsの意義をお客様や周囲の人と共有し、できることをディスカッションしたい
  • 今まで以上に環境に配慮した製作物をめざしたい
  • ペーパーレスの流れの中で、社会に役立つ印刷物作りについて考えたい
  • 顧客に17のテーマの関心度をヒアリングしていきたい
  • 社内ワークフローの改善につなげたい
  • 着眼点の持ち方、アイディア出しと他のアイディアとの連携など新しい思考法を学べた
  • 17の項目全てにおいて、できることから一つずつ取り組みたい

ゲームの様子を動画でどうぞ!

https://youtu.be/CSId3rLxWh4

創業時の「こころ」が受け継がれる風土と仕組み
〜モスフードサービスの場合〜

“誰ひとり取り残さない”ポスターを京都の街で見かけるようになった頃、各業界のリーディングカンパニーがいち早く取り組んでいるSDGsという単語を初めて耳にした。私にとって身近な飲食チェーン店であるモスバーガーは、2006年からテイクアウト用ポリ袋を廃止、SDGsに積極的な企業なのかと思いきや、それだけではないようだ。

モスフードサービス社会共創(SDGs)グループの松田さんに伺うと、「屋号のMOSは、Mountain・Ocean・Sunの頭文字で、人間・自然への限りない愛情が経営理念の根底にあります。モスの仲間として働くために気持ちをひとつにすること、同じ方向を向くことをとても大切にしています」とのこと。今後、仲間としてますます増える外国人の受入体制も整え、教育面と同時に仲間づくりにも配慮した取り組みもスタートさせるようだ。

2003年のCSR推進室設置を起点に、組織としてCSRを浸透させる仕組みを整備 。グループ全社員を対象にe-ラーニングを定期実施しているが、「こころ」を行動に移す取り組みの一環と位置付けているという。現在のモスの店舗運営は、こういった多面的な取り組みの上に成り立っている。社会に必要とされる価値創出、SDGsの取り組みの礎は「こころ」ではないだろうか。地域密着型経営をめざすモスは、地域とともにさらに発展していきそうだ。(まいまい)
取材協力:モスフードサービス / https://www.mos.jp/company/

地域の子どもたちに、食の楽しさ・大切さを伝える食育プログラムを開催。

モスバーガーの店舗にある野菜掲示板。産地情報にメッセージを添えて顧客との橋渡しに。

女性活躍の土壌づくりを段階的に推進、継続
〜京都銀行の場合〜

一説によるとSDGsの中でも日本の“ジェンダー平等”への取り組みは、先進国中で最も遅れているそうだ。これだけ“女性活躍”と言われて久しいが、何が足らないのだろう? 何かよい事例がないかと探しているときに出会ったのが、地元・京都の老舗銀行だった。「約10年前から女性が活躍できる職場づくりに取り組んでいます。きっかけは新規出店拡大による管理職ポストの増加と、団塊世代の役職定年が重なり人材登用が急務になったためです。従業員の半分は女性なので、ぜひ女性行員に活躍してもらいたいと考えました」と京都銀行の人事総務部の方。

2007年、京都銀行では女性活躍推進に向けて、段階的な取り組みを始めた。最初は結婚・出産後も退職しなくてよい体制づくりだったが、男性行員同様、管理職になるという認識を女性に定着させるため、それに必要な研修も充実させた。その後も行内資格の創設や「女性活躍推進会議」の設置など数年おきに見直しを行いつつ、プログラムを継続的に発展させている。2017年度からは支店長など上位職をめざす女性の継続輩出のため、経営者としての知識や経営視点を持った取り組みの実践を行う「女性リーダー養成塾」も始めた。

こうした取り組みの結果、京都銀行では意欲・能力のある女性行員のキャリアアップが実現したそうだ。地域密着の銀行をめざすだけあり、近年のSDGsブームとは一線を画す、地に足のついた活動ではないだろうか。(エリコ)
取材協力:京都銀行 / https://www.kyotobank.co.jp

女性活躍推進ワークショップの様子。男性も参加しており、プログラムは全行挙げて推進されている。

Miri’s Column
自分ごとになった私のSDGsとは

プラスチック問題への関心が世界中で高まっているなか、先日訪れたカナダでの発見、それはペーパーストローだ。子供が注文したアップルジュースにそれが付いてきたが、ストロー特有の伸縮部分がないだけで、強度も機能もプラスチック製と何ら遜色なし。滞在中に他の飲食店にも行ったが、同じくペーパーストローを導入しているお店が多く非常に驚いた。日本でもレジ袋の有料化が一般的となり、プラスチックのreduce(削減)が活発化しているが、恥ずかしながら日常的にあまり積極的に意識していなかった。

今回、ペーパーストローに出会ったことでプラスチック削減がとても身近に、しかも瞬間に“自分ごと”となり、子供をもつ親として危機感を抱いた。街中で売られていた繰り返し使えるエコストローを購入し、帰国後は持ち歩く生活へと変化したが、数年後は、皆がmyストローを利用する時代になるのかも。(ミリ)

【Column ウーマノアイズ】

米どころ新潟の女性発想にエール
~米袋を活かすエコバッグ ただいま人気沸騰中~

新潟といえば、誰もが知る米どころ。雪国の豊かな大自然が育むお米は格別で、今年も新米の季節がやってきた。その新潟で、最近、気になっているものがある。それは「米袋」を再利用したエコバッグだ。

米袋!? と驚く人もいるかもしれないが、そう、あのクラフト生地のずどんとした袋! サイズはいろいろ。何と言っても丈夫で力持ち。そして、素材もナチュラルで味わいがある。お米が流通し、消費されると米袋は不要となり、廃棄されてきた。その米袋たちを、捨てるなんて、もったいない! と立ち上がった新潟の女性たちがいる。米袋で何ができる? と商品を考えるプロジェクトが生まれ、そのアイデアを商品にする。

モノづくりを行うのは、地元のママを応援するNPO法人運営の工房。そこに登録するママたちがエコバッグを制作する。子育てしながら、何か社会とかかわりたい、出来る範囲で仕事をしたいと、ママたちの熱い思いが、素敵なエコバッグになった。

新潟米、魚沼米と鮮やかな筆文字がアイキャッチのエコバッグたち。誰かが身に付けていると、必ず目を惹き、「あれ何?まさか?」となる。そして、一度は持ってみたくなり、モノを入れてみたくなり、どれだけ入るか確認したくなり、そしてお出かけしたくなり、人に見せたくなる。最近は、男性からも注文があったり、お土産用にも求められるなど、愛好家がじわり増えている。
協力:「NPO法人 みんなの庭」/ https://minna-niwa.wixsite.com/minna-niwa
(by.コミュニケーション・クリエイター 今尾昌子 / www.mahsa.jp

写真提供:第一印刷所WEBショップ&Niigata

編集後記

必要なところにぱぱぱと集合。大平企画女子ユニット“TKG”は変幻自在な企画+デザインユニットです。
小さなことから大きなことまでマルチに対応。ご指名歓迎!

企画・編集・制作:TKG(大平企画女子)

「私にできるSDGs」

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