世界を揺るがした新型コロナウィルスは、2023年に入ってから鎮静化に向かっており、社会全体が、マスクの着用や人との接触を避ける対策を講じてきたこの3年間に別れを告げ、ようやく次のステップに向かおうとしています。
今後、我々が直面する世界では、コロナ前の日常が戻ってくるのではなく、この間に育まれたデジタルツールを活かすことで、リアルなコミュニケーションがより豊かになる「新たな日常」が生まれ、そしてそれを促進させる活動が増えてくるものと見ています。
こういった事業環境の変化の中、大平印刷は、本年4月から第12次中期経営計画をスタートさせました。これからの3年間は、2020年からの第11次中計から実施してきたデジタルと印刷を共に進める「ハイブリッド営業」を継続してまいりますが、時流に合わせ、お客様がデジタルシフトを進める支援を一層進めます。そして、お客様の付加価値をプロデュースする活動に努めてまいります。
特に、3DCGを使ったVR動画の制作では、類似したシーンを複数回使用したい場合に適しており、撮影を行わずとも精細な画像を提供することができます。更にメタバース上での展示会やショールーム、セミナー等のコミュニケーションを行うサービスも提供してまいります。
また、当社では同業他社に先駆けて色のユニバーサルデザイン「CUD」に取り組んできましたが、今後は「音のユニバーサル化」にも積極的に取り組みます。具体的には、大手企業と共同で、Sound UDの普及に努め、ユニバーサルな社会課題の解決に取り組みます。
更にはSDGsの実現に向けて、企業のサステナビリティをサポートする活動にも意欲的に取り組みます。具体的には、友禅印刷の制作手法を活用し、使われなくなった原料や素材などをインキ化することで、アップサイクル機能を付与できます。このため、お客様の商品やサービスのストーリー作りを更にお手伝いすることが可能となります。
お客様の課題は、日々変化します。我々はその変化の兆しに、逃げずに挑み、新たな価値を提供できるように、努力を重ねてまいります。アフターコロナの時代だからこそ、お役立ちできる大平印刷のハイブリッド営業に、どうぞご期待ください。
2023年4月4日
大平印刷株式会社
代表取締役社長
水野 整(ミズノ ツトム)