TSCの
サステナビリティ

持続可能な社会の実現に
貢献します
アップサイクルプリンティング(友禅印刷)

 

事業を通じた価値の創造
アップサイクルプリンティング(友禅印刷)<
廃棄される素材を有効活用
アップサイクルプリンティング
(友禅印刷)
印刷物に新たな価値を生み出す、
アップサイクルにも対応
SDGs11SDGs12SDGs15

本来なら捨てられるはずのものを友禅印刷の手法でインキ化することで、印刷物にまつわる“ストーリー”という奥行きを生み出すアップサイクルプリンティング。廃棄されるものを活用(アップサイクル)するということで、環境負荷軽減策やサステナブルな活動としても注目を集めています。


この取り組みにより、2019年に京都環境賞の特別賞(環境未来賞)を受賞しました。

価値あるもの素材→価値を失う→粉砕→友禅インキ化→印刷 新たな価値が生まれる!
友禅印刷とは
友禅印刷に使用する「糊(バインダー)」に「色(グリッター・金属・顔料など)」を混ぜて、印刷の版を「型」の代わりにすることで、友禅染のような多彩な色調が表現できる印刷。手法は孔版(スクリーン)印刷です。
近年はお香や抹茶、炭などの原料をそのまま印刷する手法を開発し、香り付きや消臭機能付きなど、新しい価値を付加した印刷を可能にしました。

事例① 黒谷和紙カレンダー
(楮炭による黒色)

京都府綾部市の特産品である「黒谷和紙」の原料は、楮(コウゾ)という植物の表皮ですが、皮を剥いだ後の芯部分は廃棄されています。京都府立大学との共同研究の一環で、廃棄される楮の芯部分を炭にし、友禅印刷インキに生まれ変わらせてカレンダーを印刷しました。
綾部市産の楮で作られた和紙に、綾部市産の楮で作られたインキで印刷した「まるごと楮カレンダー」です。またこの楮炭インキは、炭が持つ消臭機能も合わせて紙に定着させていることが認められています。
黒谷和紙カレンダー(楮炭による黒色)

事例② 下鴨神社カレンダー
(葵の葉を混ぜた金色)

京都三大祭の1つとして毎年5月に開催される葵祭。その葵祭の装束に使用された、葵と桂の葉を、乾燥・粉砕させてインキ化し、カレンダーを制作しました。金属粉で表現する友禅印刷の金色に、葵と桂の葉が混ぜ込まれて、雅な金色に生まれ変わっています。
造形作家の鈴木尚和氏による掛け軸をイメージした高貴なデザインとともに、世界遺産下鴨神社の御利益を感じる開運カレンダーです。
下鴨神社カレンダー(葵の葉を混ぜた金色)