色弱模擬フィルタ「バリアントール」について

今回は、色弱模擬フィルタ「バリアントール」について、紹介させていただこうと思います。

 

クリップボード02

バリアントール

 

「バリアントール」とは、P型強度とD型強度の色弱者が感じる色の見分けにくさを一般色覚者が体験できるようにした模擬フィルタです。メガネ型と、ルーペ型の2種類の形式があり、かけて見るだけで体験することができます。

 

伊藤光学工業株式会社さんが、産学連携プロジェクトで「バリアントール」を完成させたことを耳にし、2006年に京都で開催された『第2回国際ユニヴァーサルデザイン会議』に「一緒に出展しませんか?」と声をかけ、協同出展しました。

初めての一般向けの展示会への出展だったこともあって、反響は大変なものでした。小さなブースだったにも関わらず「バリアントール」の試着の列ができ、大企業の方からも、

「これは助かる。スタッフも経営陣も色弱者の見分けにくさが理解できる」

「こんなのを待ってたんだ」

という声が多かったのが印象的でした。

日本の各メーカーは常にユニヴァーサルデザインの視点で製品を造っており、色弱者に対する配慮をさらに推進するために、“待っていた製品”だったのです。

 

「バリアントール」をかけたときの見え方を紹介しましょう。

下の写真は、P型の方の色の見分けにくさを模擬したものです。

 

<例1>

a1

 

 

<例2>

a2

強調するための「色」が、P型の方にとっては、周囲の文字と似たように見えるという事が分かっていただけるでしょうか。

 

このような色の組み合わせでは、強調している事が伝わりません。しかし、その状況が理解できると対策もできます。

たとえば、例1のグラフであれば、下の写真のように色や、色の境界、図中の書き込みなどを少し変えるだけで、ぐんと見やすくすることができます。

b1

今、「バリアントール」は、製品開発、宣伝・広告、印刷・出版、標識や施設内の案内表示などさまざまな場面で活用されています。

ちなみに当社は「バリアントール」の販売総代理店です。

お問い合わせやご注文はすべてWEBで行っています。詳しくはこちらをご覧ください。

http://www.variantor.com

 

余談ですが、今は色弱を模擬するアプリも公開されていますし、Adobe社のソフト「illustrator」にも、模擬ができる機能が搭載されています。

様々なシミュレーターを活用し、問題点に気づき、改善することによって、できるだけ多くの人に情報が伝わる、または使いやすい製品ができれば良いと思います。

 

 

次回は、「色弱者の遺伝の仕組み」について、言及していきたいと思います。