カラーユニバーサルデザイン(CUD)について

 

はじめまして、企画制作部長の樋野康二です。

 

さて第1回目ということで、まずは「カラーユニバーサルデザイン」について紹介したいと思います。「カラーユニバーサルデザイン」とは、色覚の多様性に配慮し、より多くの人に利用しやすい配色を行ったデザインのことです。

 

プロフェッショナル 樋野

 

2002年ごろから、ユニバーサルデザインという単語が、日本の経済・産業界を席巻しました。ユニバーサルデザインとはご存知のとおり、多くの人にとっての「使いやすさ」と「安全性を」追求したデザインをいいます。

文具や家電、家具など日用品もたくさん商品化されていますから、お持ちの人も少なくないでしょう。

 

大平印刷でも「印刷会社として何かできないか」と、印刷物のユニバーサルデザイン化を推進するチームが発足しました。その中に、私もいました。

そこで議題にあがったもののひとつに「色覚」というキーワードがありました。

 

私が小学生の頃には、健康診断の時に「色覚検査」があり、色覚異常かどうかを診断していました。また入社時にも、印刷会社という特性ゆえに、この検査がありましたが、この頃は色覚の差異によって生じる障りについて、深く考えたことはありませんでした。

 

しかし2006年、色弱者の色の見分けにくさや日常生活の中で困っていることを、NPO法人CUDOの方に話を聞かせてもらい、衝撃を受けました。

色弱の方は日本では男性の20人に1人、女性の500人に1人、日本全体では300万人以上もおられます。その中でもP型、D型の方は、ある特定の赤色と緑色をはじめ、様々な色の組み合わせを混同してしまいます。

街中で良く見かける、サイン、スイッチの色、図やグラフ、服や靴下の色選びなども含め、不自由な思いをされていることを知りました。

 

私が関わったデザインの中にも、色弱の方には見分けにくい配色をしていたのでは・・・と少しショックを受け、これは何とかしなければと思いました。

 

その頃、レンズメーカーの伊藤光学工業株式会社さんが、豊橋技術科学大学 中内茂樹研究室 ・ 高知工科大学 篠森敬三研究室、経済産業省と連携し、色弱者の色の見分けにくさを体験できるサングラス型のツール「バリアントール」を完成させました。

 

次回は、色弱模擬フィルタ「バリアントール」の紹介と色弱者の色の見分けにくさや、その対策についてもう少し詳しく説明しましょう。

 

※色弱者とは、NPO法人CUDOが提唱する呼称です(色覚異常・色盲・色弱・色覚障害・色覚特性とも称されます)